ExperimentalParticlePhysics

ILC-Kyushu

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九州大学の素粒子実験研究室は、国際リニアコライダー(ILC)計画の実現に向けた研究活動と推進活動を行っています。 Facebook

国際リニアコライダー計画

国際リニアコライダー (ILC=International Linear Collider) は 次世代の電子陽電子衝突型加速器(コライダー)です。素粒子である電子とその反粒子である陽電子を衝突させるので、純粋に「エネルギーだけ」の状態を作ることができ、そこから様々な粒子を発生させられます。比較的シンプルな事象を少ないバックグラウンド環境のもとで観測することによって、超精密測定が可能になります。複合粒子である陽子と陽子を衝突させるLHCが大きな質量を持つ新粒子の発見能力に優れているのと相補的な関係にあります。LHCで発見される新粒子をILCで精密測定し、新しい物理法則を確立することができると考えられています。

ILD測定器コンセプト

ILD測定器コンセプトははILC実験のために開発・設計が進められています。ILDでは優れた粒子飛跡検出器と細かく分割されたカロリメータを組み合わせて個々の粒子のエネルギーを測定し、Particle Flow Algorithm (PFA) と呼ばれる手法で、優れたジェットエネルギー分解能を達成します。優れたジェットエネルギー分解能は、ILC実験で期待される様々な物理を最大限引き出すために必要です。

CALICE国際共同研究

CALICE (Calorimetry for Linear Collider Experiments)国際共同研究は、ILC実験でPFAに最適化されたカロリメータを実現するため、様々なテクノロジーに基づいた開発研究を行っています。日本のグループは、細分割されたシンチレータと半導体光センサーMPPCを用いた電磁カロリメータ (ScECAL) の開発研究を行ってきました。これからは、細分割されたシリコンパッドを用いた電磁カロリメータ(SiECAL) の開発研究も行っていきます。

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